―――1人の贋作家の話をしよう。
彼は母親に言われるがままに模写をし続けた。
ソレ以外を許されず、気がつくと模写以外描けない手になってしまったんだ。
彼の書く絵は本物と見間違う程の<傑作>だと世に詠われる。
その作品を手元に欲しいという依頼が一番、
怪盗としては大形だった。
その時の俺の名を『オストアンデル』という。
…一つだが、重要な手の内は明かしましたよ。
これを明かす≠ニいう事は<俺に隠せるものは無い>事と同義だ。
「シュレディンガーには最初から猫箱は無かった」のさ。
来たら全員、隠し事はなしでお願いします。
ではもう一眠り**