月狼国

36 【誰歓】詩人狼村2nd【ガチ】


痴人 松風

《潜伏》

産道から子宮へ
僕は潜伏する
いかなる思想をもってしても
押し拡げることのできないスタンザ
暗い朝に落ち合った僕らは
赤い酒杯を交わした
ひとりは西を向き
ひとりは自己批判の真っ最中だ
もうひとりは小さく欠伸して
尖った歯を舐めている
ちろちろと
火のようなぬくさを
どうやって”そと”へ持ち出そうか
考えを巡らせながら

※吉岡実「僧侶」へのオマージュ

(99) 2018/04/27(Fri) 07:54:22

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