《潜伏》産道から子宮へ僕は潜伏するいかなる思想をもってしても押し拡げることのできないスタンザ暗い朝に落ち合った僕らは赤い酒杯を交わしたひとりは西を向きひとりは自己批判の真っ最中だもうひとりは小さく欠伸して尖った歯を舐めているちろちろと火のようなぬくさをどうやって”そと”へ持ち出そうか考えを巡らせながら※吉岡実「僧侶」へのオマージュ