月狼国

24 【誰歓】詩人狼村【ガチ】


咎人 セト

 《魂魄》

 一度来ただけのバス停から
 地図に無い場所へ向かう
 案外簡単に到着する

 呆けている様に見えた隣の老人は
 よどみなく運賃を払い
 脇目も振らず歩み去った

 記憶を失っても
 足が自分の家を
 覚えている事があるという
 目は路線図を
 手は精算機の操作を
 肌は暑さ寒さを

 ゾンビと言う奴が実在したら
 そいつもバスで家へ
 帰って行くような気がする

(126) 2018/02/26(Mon) 21:21:51

(0.05 CPUs)
SWBBS V2.00 Beta 8 あず/asbntby
当サイトは日本国内専用です。
海外からの操作・閲覧は保証しかねます。
管理人 by yukari
雑用 by apricot/garnet