《啄木鳥》ヒールを鳴らせ コツコツと駅の地下道ですれ違う人々は改札口の向こう側乾いた地面に ポツポツとチキンの入った袋を片手に聞き慣れた入店音がビニール傘をさし始める彼女は語る トツトツと昨日聞いた話を昨日と同じように相槌して僕はこっそり欠伸をした