《おふろ考》いいにおいのする石鹸が手から滑って湯船に落ちたゆるやかに溶けていく毎日広くて深い場所へ行きたい泡のようになめらかに世界を滑って走れるかな川のように平然と下から上へは流れずに海へおぼれるシャワーの耳元でだれかがボクにささやいた海に落ちた石鹸は魚のごはんになるんだって