《遺恨》だからすぐ冷やしなさいって言ったのにしっかり者の妹が言うなんでもないことだと思ったのだちょっと触れただけだとそれより割れたグラタン皿を優先したのだこれだけがとりえなのと自慢していた白い腕に一本の筋が膨れ上がるあの傷は今もうっすらと割れた皿は捨てたというのに