月狼国

36 【誰歓】詩人狼村2nd【ガチ】


狛狐 朱

《踏み出した人》
雪の上にてんてんと 一筋続く赤い足跡
白い雪に滲んでは 兎の眼のようにぽつんとついた
ぐるぐると雪に残る 獣じみたすえた匂い
壁に映る大きな影 それは真か目の錯覚か
想像力が爪を生やし 暗い翼大きく広げた
外は霞み先は見えない 中は温いが待つのは破滅
誰を信じ誰を切るか 疑惑が皆の目を曇らせる
自分信じ勇気ふるい 寒い雪に足跡刻む
先に待つは救いの光 それとも開いた大きな口か
彼の行方は誰も知らない 重い雪が窓を叩く
それでも小さな彼の一歩を 今日は讃え明日に続こう

(176) 2018/04/29(Sun) 20:25:47

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