《ミニチュア》広いかに見えたこの世界は上から見れば小さくてさああ綿雲は彼女みたいにきっと見飽きて去っていくんだかつてあった大きなものはぼくの中から消え去っていてそんなぼくにできたのはミニチュアの中に飛び込むくらいぼくは小さくなったけれど世界は広さを取り戻した相変わらず急ぎゆく綿雲を時折見上げながら憧れながら狭いかに見えたこの世界にぼくは足跡をつけて行く