《あわび》きょう食べたあわび火の上で蠢く 醜いどろどろたべた貝の裏側には にじいろが艶めくお前はじぶんに甘すぎるだろう疲れて帰る23時あの艶めきを思い出してわたしもじぶんの部屋をかざる好きな人のポスター、読み終わった漫画もう行くことのない海岸の写真わたしを炙るとしみでる粘液わたしもじぶんに甘すぎるかな中で眠るわたしは どろどろのままだ