月狼国

36 【誰歓】詩人狼村2nd【ガチ】


【見】 旅人 ツバメ

<<身体測定>>

ぼくときみはいつも木にしるしをつけて背を比べた
ぼくはいつもきみより低かった
きみはいつもぼくより大きかった
きみはいつもぼくを見下ろせることを喜んでいた

ぼくときみは違う中学へ進んだ
きみと会えないまま数年が経った
ある日偶然、大人になったきみと会った
きみはきれいになっていたが、とても小さかった

もう大きなきみと背を比べることはないんだろうな
もう大きなきみはぼくの記憶にしかいないんだろうな
これが大人になるってことなのかな
きみとお酒を飲みながら、ふと思った

(528) 2018/04/26(Thu) 23:16:33

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