《咎人》銀髪に隠れた顔は、憂いに沈み誰とも交わることなく、1人佇んでいる。皆は言う。彼は罪を犯したのだと。しかし、彼ほど無垢な人を私は知らない。ただ居るだけで、辺りを照らし 月のような静けさに満ちている。皆は言う。彼は危険だと。しかし、彼ほど穏やかな人を私は知らない。彼は文字を自在に操り言葉は調べとなって美しく舞う。皆は言う。彼は怪しげな奴だと。しかし、彼ほど清らかな人を私は知らない。まるで地上に落ちてきた天使のような美しさと驚きでもって、彼は今日も言葉を紡ぐ。