《ガラクタの思い》───きっと、いろいろなものを間違えた少年のあどけない笑顔に絆された大人のおとこの言葉に口説かれた強かで脆い童女に揺さぶられた 錆びかけた時計の針に気づかなかった秒針は止めたんじゃなくて止めてしまったんだ星を拾う足跡に気づかなかった鳥目に夜道は見えなかったんだ空っぽの脳みそには綿雲が詰められ、曇る青空の幻影を見た神さま、おれを許して人間のなり損ないを人形に戻してブリキの人形は熱い心を持ったから融解しだしたんだ