《グリーン・グリーン・グリーン》駅を出たとたんに通りすがりの思い出が殴りかかってくるような青くさい風川端に柳は揺れ栗の花がもう咲いた思い出は油断をすると部屋へあがりこんで苦い食べ物をキッチンでこしらえているボウルいっぱいの夏草に檸檬を絞って召し上がれカーテンを開けて思い出の奴はクローゼットへ押しこんだからボクは音楽を鳴らそう緑色の獏が今日来たらおなかを撫でてきみの部屋へやるよ