118 Ｒ【Ｐ】村
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祓魔師 ナザレ
うおおおおおおおおおお！！！！
[右腕の袖を捲り、右手を目の前にかざし叫ぶ。魂からの叫びを。
右腕に今までなかった複雑な魔術の紋様が描かれていく。
それは光の軌跡となり、右腕から全身へと広がっていく。
やがて光の軌跡は男の体に聖なる力を込めていった。光が凝縮し、エネルギーが男の体の中心へと集まっていく。
叫び続ける男の顔に広がった紋様はやがて発光し始めた。それは全身の紋様も同様で、複雑な光は力を溜めていく。
次の瞬間、一際強い光を放ち、男の内側から、光線がいくつも、いくつも飛び出す。腕も腹も頭も足も全てを切り裂く聖なる刃。そして。
真っ赤な薔薇が、咲いた。
刃が消滅した刹那、切り裂かれた傷からおびただしい量の血が一斉に噴き出してくる。
真っ赤な花びらは、男の近くにいたものの頭や顔に降りかかるかもしれない。]
リーネリス…皆…仇、は、取った…。
[男は散り際、声からがらに呟いた。そして自らの作った血の海に、その身を投げ出し倒れ伏した。]
祓魔師 ナザレ
…ああ、そうだ…ごほっサロメ…俺が、げほっ…シャルロッテを殺した…。
憎いか…ごほっ、ごほっ、そう、だろうよ…恨む、なら、恨め…おれ、は、憎まれ、て…当然だ…。
[倒れ伏し、血を吐き出しながら男はサロメに言う。全身から血を流し続け、目は虚ろなまま。]
祓魔師 ナザレ
…イリル…ごほ、イリル…。
すま、ねえ、イリル…。
お前の、憧れ、た、俺じゃ、…なく、なって…すまねえ…。
でも、お前は、俺、に、とって…。
[倒れながら、男は虚空へてをかざす。何かに縋るように。]
園児 モエミ
［...は宿の方角から、魔を祓う強さが一瞬で禍禍しい『魔』そのものになったことを感じ取った。］
･･･はわわっ、この気配、まさかナザレのおじさん？ふふっ、ふふふっ、「因果」とは怖いものだって、パパが言っていた通りになったね。
［くすくすと笑い声を上げると、...は据え置き型ポチが研究所の方から発せられる電波を傍受したことに気づいて、家から外に出て、その音に耳を傾けた］
マコお姉ちゃん、もしかして、誰かと絆を繋がれているのかなぁ。病気で研究所に縛られて、今度は運命に縛られるなんて、ふふっ、気の毒だね、マコお姉ちゃん。
［...は乾いた笑い声を上げる、その頬にまた光るものが流れ落ちていることに、...は気づいていなかった］
祓魔師 ナザレ
[駆け寄ったユリコに、男は顔を向けた…。]
ユリコ…さん、俺、が、言った…伝え、たいって言ったこと…。
忘れて…くだ、さい…。
魔に…関わったら…不幸に、なる、から…。
あなたは…幸せに、なっ…って…。
[そう言って、男は上げた手をどさりと下ろす。
目は開き、虚ろなまま…。
もう、そこには何の光も宿さず…。
魔を憎み、いつしか魔に憎まれ…魔を巡る数奇な運命に晒された男が今、事切れた。]
執行者 サロメ
……ナザレ
［仲間が大切であったのはこの男も同じであろう。それでも許せないことがある。……しかし…が一番許せないのはただただ無力な自分であった。］
先に向こうに行ってくれ…♪あの子たちにどうぞよろしく
君も呪縛から解放されるといいのだけれどね
［…はまるで諦めた顔をしている。先に待つ運命がわかっているかのように。それでも抗うしかなかった。］
案内者 グロウ
他所者の私が生きていて、ずっと村とともに生きてきた人が居なくなる。ああ、何なんだろうなこれは。
［村に来た日にナザレと話した事を思い出している］
科学者 カズィ
ナザレ…君は、ずっと戦っていたのだな。
研究所にきたあの日、何かしらの前触れでも見つけてやれれば…もしかしたら結果は変わっていたのかもしれない。
ゆっくり、休んでくれ…
[…の脳裏には彼が偽占い師だったということは、という考えが浮かんでいたが、必死にそれを振り払うように頭を振った]
バンパイア アルカード
［…はじっと、その騒動を見ていた。突如として変貌した宿敵の姿を、、、その苦悩を…は目に焼き付けた。］
……お前はそう言う奴だ。
［退魔師として生きた彼は魔に蝕まれ、そんな己を退魔師として打ち倒し、退魔師として死んでいく。ある意味、あの男らしい死に方だった。
…は目を閉じて、宿の天井を見上げる。］
あの世というものがあるのなら、そこでまたアイツらに会えるといいな。
ちゃんと謝って、許してもらえ。
…どうか次の生は、どうかこんな悲劇でないように…
［…は誰にも聞こえないような声でポツリと呟いた］
異国の婦人 ユリコ
ナザレさん……
[…はナザレの傍に膝をつき、その手を握った。]
少しでも、疑ってごめんね…。
狼になったって、ナザレさんはナザレさんよね。
私に言ってくれたことに、何も嘘はなかったわね……
…ふふっ、あのまま止まらなかったら、頬を叩いてでも止めるつもりだったわ。
貴方が貴方のままで、よかった…。
ありがとう、最後まで、村を守ってくれて……っ
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