じゃあ僕も一本漫画レビューを
redEyes
神堂潤著
近未来を舞台にレギウム共和国と、ドラグノフ連邦の戦争の中SAAという一種のパワードスーツをまとって戦う兵士達の物語。
この漫画のいいところは緻密な設定と世界観にあるんだ。
戦争といってもレギウム共和国の敗戦から物語は始まるんだけど開戦から終戦までの年表も載っていてどういうふうに戦争が推移していったか一目でわかる。
搭乗するSAAもよくある戦車に変わる兵器ではなく、あくまでも歩兵の強化装備が発展進化していったという兵器のため作中では戦車の護衛を務めていたり、戦車の捨て駒にされたこともあった。
登場する兵士たちも人間味にあふれていて敵も悪役ではなく一人の人間として描かれていて、かっこいい。
敵も味方も必死で戦っているのがよくわかる、そしてその兵士たちを蹂躙するエースの恐ろしさも。
難点は戦争漫画という一般にお勧めできる題材ではないことと、話がなかなか進まないということ、発売されるのがだいたい一年に一巻ということかな。
でも話が進まないのは各主役級の戦いをじっくり描いているせいなので文句は言えないけど。
気が向いたら読んでみてほしい。