──夜になると、決まって私の髪は光を放つ。
母も、そのまた母もそうだったらしい。
「……どうにか、役に立てることはできないのかな」
かつて、幼心にそう思った私は、母に相談してみた。
「私たちの光はね、人の心を映す鏡なのさ」
母はそう言って続けた。
「目の前の相手のことを思い浮かべて、じっと目を瞑ってご覧
明るい色や、暗い色に変わるだろう、ああ、だがね、そんなもの人前でやるんじゃないよ」
人に恐れられると言うが、奇異の目など、今更気にする事はない。今こそ、この力を役立てるべきなのだ、そう思う。
……ぺかぁー……[淡く白い光を放つ]
【ルファさんは人間】