[どこかのんびりとした言葉に、ああ、うん、そうだよね、と呟いて笑う。彼を口にはしていないが、手に掛けてなお赦されているというのは僥倖でしかない]
神様は神様なのだからどっしりと構えていればいいのに。
モクレンは随分と謙虚なんだねい。
[あるいは、決して望まぬ姿であるからなのか。ぽすりと頭に手を置かれればくすぐったそうに眉を下げた]
なんだ、退屈そうだねい。
一緒に行こうよとは……まあ、難しいかねい。
その土地じゃなきゃ食べれない甘い物もあるけれど。
[興味を示した様な声色で顔を上げ]
じゃ、まずはかすていらだ。卵が沢山使われていて、そこにざらめが敷かれているんだよ。とても甘くて美味しいのさ。