ムラタ…… しんでしまうなんて…。
[守られることの無かった占い師の死。
大人の都合で誰よりも早く死んでいる俺が言うのも滑稽な話だが、それでも目の前の惨状は悲しいものだった。
しとしとと雨が降る中、水溜りに広がったムラタの血。
地中から死者を引きずり込むようにしてムラタを手繰り寄せると、生きているときよりもずっと重たくなったムラタの重みが実感できた。
開いた瞼を閉じさせ、掌を滑らせるように腰骨から臀部へと回す。]
… 俺のぱんつ穿いたまま死んでる…。
[ほっとしたようにそう呟くと、俺はムラタの体から俺のぱんつ以外の衣服を取り去っていった。]