綾糸が絡むように、歯車軋むように ふと。私は何かを忘れているような気がしている。 馴染みの喫茶店の主は優しいし、この地に知り合いだって お気に入りのお茶やら、場所だってできたのに。 私の心は時折、 薄靄の中の何かを示唆するのだ。 あゝ、私何を忘れてるのかしら。 忘れたような思いすら、直に掻き消えるの!