玉なる姫君 玉姫
女学院高等部三年 おかると同好会所属(おかると好きは入村時のミスで生やした)
迂闊に口に出すのも憚られる程の身分の家の出。
女故、跡継ぎを作り出す為の装置として扱われる。
高級な装置である為、礼儀作法等一般通りの教えを受けるに加え、形式上は大事に育てられる。
将来は、それなりの家と関係をつくる為の婚姻でもさせられるだろう
...家としては、それだけの存在である筈だった。
元から生まれもった業か。そう言う家だから発生した性質か。
愛多き女である。その愛は、家をすら飲み込んだ。
形上はそれまで通りの扱いだろう。彼女もまたそのように振る舞っただろう。
だが、既に屋台骨は蕩け腐り。彼女を装置として扱った家は、彼女の所有物と成り果てた
この学院で行方が知れぬ少女がいたとしたら。それは哀れにも玩具として選ばれたのかもしれない。一時の気休めとして。