短歌集 村陣営
絶望があかるさを産み落とすまでわれ海蛇となり珊瑚咬む
薮内亮輔 『歌集 海蛇と珊瑚』 角川文化振興財団、2018
選ぶとは捨てること、じゃないだろう。夜、駅は舞台のように明るい
千種創一『歌集 千夜曳獏』青磁社、2020
述べられていないものには意味がない沈黙の向こうにはなにもない
中澤系 『中澤系歌集 uta0001.txt』 皓星社、2018
幾重もの瞼を順にひらきゆき薔薇が一個の眼となることを
川野芽生『歌集 Lilith』書肆侃侃房、2020
一様に屈折をする声、言葉、ひかり わたしはゆめをみるみず
笹井宏之『歌集 てんとろり』書肆侃侃房、2011
#指定の話