月狼国

155 【ほぢょ同3】H邸人狼結婚式事件【継承の宴】


【独】 【秘】 秘蔵っ子 アンブレ

「だから、お兄さん。皆を助けてあげて。だって、お兄さんが本物の霊能力者なんでしょ?」
「―――――――…」

青年は答えない。彼の表情は、月の光の影に隠れた。

「俺、実はまだ、お兄さんが狼だったらどうしよって思ってるけど…でも、信じてるから。だから――――」
「無理だ」

青年が少年の言葉を遮る。
少年は小さく、え、と声を漏らした。

その瞬間。
少年の体は、青年によって絞首台から突き飛ばされる。
世界が、落ちて。
そして、最期の瞬間。少年の目に映ったのは。

紅く、赤く、輝く月と…
青年の、笑っ、た――…

――――――――ガシャン。……キィ―…キィ…

(-997) 御巫 2018/03/28(Wed) 08:07:00

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