[頭上に広がる蒼穹の色。かつて人々が恐れる余り、犠牲で贖った空の色。>>4:+32深く溜息を吐くように、呼気を散らし、少しだけ、眉尻を下げて笑った。] 本当は、夜明けは恐くなかったんだ。 私が恐ろしかったのは、友を失うことだから。[結局、己はあの二人の無事が、自らの命よりも、存在よりも、矜持よりも大切だった。親友を守れるなら、世界と天秤に掛けても惜しくなかった。]