それでも、私が固執した理由はひとつだけ。[蒼は軌跡の色、遥かる色、忘れた空の色。―――― 師が愛した、星の色。] 御婆様が、一人になってしまうのは、嫌だったんだ。[それも我侭な話だね。と、自らの言葉に、先んじて相槌を打ちながら、ゆっくりと空に視線をくべた。*]