[ふと傍らから声が聞こえた気がして>>+15視線を移せば、覚えのある髪色。服装は流石に変わっていたが。見覚えのある風貌に気付けば、数度、緋色の瞳を瞬かせた。] あ――……ッ 貴女は、確か……![ヴィクトーリア、と。声にならぬままに、唇が動く。彼女が闇に飲まれていたことは、未だ知らず。だが、“あの世界”にいた彼女が“此処”に居るならば。もしや――――……と。そんな期待が胸にこみ上げた、その時だった。]