月狼国

60 【RP】流れ星を探して


【墓】 ランプ屋 ダンテ

 ――…そう、そうなんだ。
 私はずっと、ランプを造っていた。
 星を集めて、ガラクタを組み上げて、ずっと。

[彼女の手を温めるように包み込み、奥歯を噛んだ。
星患いの患者が共鳴するのは何時ものことだ。
過大な妄想の共有は、患者の精神に安定を齎す。]

 いいや、いいや。
 変じゃない、可笑しくなんてないよ。


 ―――…良かった、夢でないんだ。


[嗚咽のように顎を引いて吐き出した言葉は、
落涙こそ免れたが、情けなく感謝を告げる声色。

彼女は闇を越え、因果を越えても、
街の人々を守る勇敢な自警団であったのだ。*]

(+30) 2015/05/27(Wed) 22:58:55

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