――…そう、そうなんだ。
私はずっと、ランプを造っていた。
星を集めて、ガラクタを組み上げて、ずっと。
[彼女の手を温めるように包み込み、奥歯を噛んだ。
星患いの患者が共鳴するのは何時ものことだ。
過大な妄想の共有は、患者の精神に安定を齎す。]
いいや、いいや。
変じゃない、可笑しくなんてないよ。
―――…良かった、夢でないんだ。
[嗚咽のように顎を引いて吐き出した言葉は、
落涙こそ免れたが、情けなく感謝を告げる声色。
彼女は闇を越え、因果を越えても、
街の人々を守る勇敢な自警団であったのだ。*]