月狼国

60 【RP】流れ星を探して


【墓】 ランプ屋 ダンテ

― 星屑の庭 ―

[咄嗟に思考を過ぎったのは、あの時、
最後までラヂオに耳を傾ければ良かったということ。
それに、己の眦に昨夜の名残がないかと言う見栄。

それらを一拍の刹那の中に詰め込んで、
気づいたときには脚が勝手に芝を踏んでいた。>>+24]

 何が、政界の獅子だ、新星の貴公子だ!
 ああ、あの時、気が付けば良かった!

 そうだ、君しか居ないじゃないか。
 君の顔は歩く名刺だと云うのに、私も焼きが回った!

[大きく開いた腕に殆ど空になった点滴が倒れ、
腕から無造作に針が抜けて、チューブが舞った。
医者がこの場に居たなら青褪めかねないが、
今はそれよりも、この腕に成して貰わねばならぬ責務があった。]

(+32) 2015/05/28(Thu) 22:09:42

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