―星屑の庭を訪れるまで―[周囲の騒ぎは、相当なものだった。やれ情報はひた隠しにしろだの。戒厳令を敷くべしだの。僕が僕として在るだけだというのに、何を騒ぐ必要があるのか。] 星患いだぁ? 僕の持つこの記憶が、病気の一つだとでも言うのか。 失敬極まりない。[そうと憤慨しつつも。現在の己が職務らしきを知れば、ふむ、と暫し考え込んだ。]