逃げて欲しかったのは、こちらだって同じだ! ダンテがいなきゃ、ダメなんだよ……。[そうと零せば、自然と別れた時が思い起こされて。負けじと文句を言いたい気持ちだったり。別れの悲しみだったり。残してきたもう一人への気持ちだったりと、色々な感情が一気に押し寄せてきて。] ――――――……ッ[たまりかねて、長躯の親友の身体に縋り付いた。]