月狼国

299 [誰歓]詩人狼村11th[ガチ]


【墓】 見習 イチコ

《六日目の蝉》

鳴ると鳴くはちがうのよ
おなじ顔をしてずらす肩のライン
ふたつのこった黒子が笑う
青春気取りだって
帰る場所はあるのに
帰り方を見失ってる

口の中噛みそびれたハーブ
半分こにした地上は
踊る気もないのに踊る
そのなかでわたしはひとり醒めていたい
アンダーグラウンドには届かないアンカー

いかりを、ひかりを
すこしだけ、見つけたかったな
なくなるまえの一瞬、闇はあたたかく
自分の話ばかりしてくれた、それが
子守歌になればいい

(+77) 2021/03/10(Wed) 00:01:59

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