― 星屑の庭 ―[月は太陽に取って代わられ、流れるのは星ではなく雲。何もかも摩り替わってしまった世界で、己と夜の世界を繋ぐ唯一の箱庭の芝を踏む。] ―――……、[遠目に見るのは、すっかりと敏腕政治家となった美貌の友と、いつかどこかで見たような煉瓦色、下がり眉は相変わらず。驚愕に声を一時失ったが、次に吐く言葉は既に決めていた。上手く言葉にならないかもしれない、無残にも語尾は揺れていたかもしれない。けれど、もう、ずっと前に決めていたのだ。]