《omnibus》金ピカの目玉焼きを頬張ってニルスは飛び立った 何にも知らないまんまだ水陸両用のガチョウが車輪を空転させるいくつかの空の下で リジーは丹念に斧を振る ゆるすことと ゆるさないことは 少し似ていて ぽっかりと空いた目に 花はうつくしく咲くらしいガアとは鳴かなくなったあなたをわたしは刻んでパイにした晴れた日のこと