《i》ウサギが爆発するって言うんでちょっと逃げてきたとこ。包帯を解いたらあまあい目玉がぽろりと落ちた。埋めてみようかなって思うんだ。きっと咲くから。赤いといいな。好きなんだ。ぽきりと折った棘で血を流したい。半分の視界いっぱいに花束を贈ろう。心配はいらない、一度済ませたこと。生憎の空に月は見えないけれど。片足を上げたら笑ってよ。そういう風でいい。いいんだ。教わらなかったことばかり溢れてくる。刈り取られるまでこの葉を愛でよう。あした空に赤を送ろう。