月狼国

299 [誰歓]詩人狼村11th[ガチ]


【見】 【墓】 創傷 イタミ

《チラシの裏の裏の裏》

それはどこにあるのでしょう?
ないというのは、あると知っていて
それが欲しいといっていること

その言葉は波紋となり
水面を漣立てて広がりきれば溶けて消える

水面の下にあるものは熱く澱んでいるマグマ
そこに飛び込む恍惚を求めているのでしょう
ちらりと裏にそんな期待を仄めかす
だから、わたしはそれを見つけてしまう

あなたが鏡に映る影ならば
わたしは影を映す鏡なのでしょう

漣立って波紋が起きても
儚く消えゆく刹那の幻
見せる装置の中には幻すらもありはせず

(+243) 2021/03/10(Wed) 09:22:10

(0.07 CPUs)
SWBBS V2.00 Beta 8 あず/asbntby
当サイトは日本国内専用です。
海外からの操作・閲覧は保証しかねます。
管理人 by yukari
雑用 by apricot/garnet