何事もなく順調にトンネル内での作業は進みました。
そして作業も終わり、トンネルから引き上げようとした途端、
突然トンネル内に大量の雨が降り出したのです。
親方「雨!?一体どういうことだ!?アンブレ大丈夫か、早く外でろ!!」
しかし、俺は親方の声に応えることはできませんでした。
黒い大きな腕が俺の首を絞めていたから。
とても強い力ではなかったものの、的確に気道を抑えられ寸分の息も吸えぬまま、やがて視界が黒く染まろうとした時、親方が「弟子に手ェ出すんじゃねぇ!!」と腕をものすごい勢いで蹴り上げました。
その瞬間、黒い腕の力は緩み、俺の体は地面に投げ落とされました。(続きます)