月狼国

299 [誰歓]詩人狼村11th[ガチ]


【見】 【墓】 研修医 サキ

《僕は詩を詠んではいない》

それらしく韻を踏んでも
日常を飛躍した連想があっても
ことのはのざわめきが僕の前頭葉をくすぐり続けていても
意と音の絡みが、結びが、ほつれが、散らばりが、伸びが、寄りが、断ちが、
僕の中にしかないはずのものを あるいは
僕の中にないはずのものを
君に届ける奇跡が起きたとしても

それでも、きっと僕は詩を詠んではいない

詩になろうとしてなれなかった言葉があれば
なる気もなく詩になった言葉もあるだろう

僕のシサクは、まだきっとそのどちらでもない

いや、詩である/ないの割りきりの間、その隙間こそ
シサクなのだろうか

(+311) 2021/03/09(Tue) 12:29:45

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