《11番目の11人の夜》ホルモンを注射されたトルストイが既読を付けないままにアリバイが崩れたそれがゆうべのこと悪い夜がやってくる悪い夜がやってくる 今日もまた茱萸の果実が墜ちる今日もまた西から吹く風は決してふたつに割り切れやしないんだろう温められた胃液が迫り上がる頃月が昇った