《センターポジション》
微の禍が渦巻く人の世なれど
星の禍は人なりと
モノリスが招じた太古より因果は定まりて
前を見れば人、横を向けど人、仰ぎ見て人、寝ても覚めても人ひとヒト
そのヒト一粒それぞれに
己がナラティブを紡いで自らの生の意味を生じようとしている
そのちっぽけな一粒それぞれが己を世界の中心とし
そこから星々と宇宙を広げて舞台とし
同じ粒であるはずの他人を配役している
自己中心と嗤おうというんじゃない
その微ささと巨きさと、数の重なりと
曼荼羅の砂粒の一粒が俺であり、
思考し、このような世迷い言を呟いている
今もこの舞台で、地上で、色とりどりの宇宙が生じているんだ