《寵児》『言葉を信じなきゃずっと一人だよ』僕が一人だった理由がそこにあった傲慢な良心が育てたのは小さな矜持好きだよ好きだよって言ってりゃ許される気がしたんだね僕の中の僕だけが永遠に許されて君の中の僕は永遠にひとり罪人に言葉を紡がなきゃずっと一人だよ──わかっていたって怖いんだよまだ見ぬ誰かに好かれたくって、あの子の後ろから夕陽を眺める真っ白。同じ色のはずなのに、なんでこんなに遠いんだろう言葉が上滑り 夕陽なんて幻だった青すぎてもう真っ黒もう真っ黒。