[城下町で行われるこの祭りは、いつだってにぎやかで華やかだ。
それに拍車をかけている理由は、住人は皆知っている。
祭りのどこかで、今年は不思議な催しがあるという噂が駆け巡っているからだ。
勿論僕だってその噂を楽しみにしているひとりだったりするわけで。
この町は言うまでもなく、ほかの大きな都市や海沿いの町、山をこえた先の村にだって招待状を届けた。
依頼人は分からない。
お金弾んでくれるっていうからいいやって思って引き受けちゃったんだよねー。
届けにいく先で、いろいろな人にあった。すごく楽しかった。
だから、きっと沢山の人がここきてくれるはずだ。
さて最後の仕事を終えたら、僕もその催しを楽しんじゃおっと!]