――深い森の奥:錬金術師の小屋――[ふつふつ沸き立つフラスコの中、鮮やかな青が咲く。満足げに息を吐いたかと思えば、すぐに不満の呻き声。] 外に出したら枯れちゃうんじゃ、ねえ。[昔々、心の臓に星を呑んだ。変わり者の隠遁者。それを【守り人】などと、村の年寄り連中は呼ぶけれど。――呼ばれる理由も、知ってはいるけれど。] ……はー。たいくつだわ。[縺れやすい髪をがしがしと、容赦なく乱して。伸びをひとつ。あくびもひとつ。そう言えば、そろそろ水がなかったか。]