― 還り灯屋:補完 ―
[今時の子、と言うには薹が立ちはじめたが、
彼女にしてみれば、皆、稚い幼子だろう。>>0:397
いつの間にか成長し、直ぐに彼女の背丈を追い越してしまうが。
昔は見上げていた彼女の顔も、今は座っていても見下ろせる。]
何時までも肌が若い証拠じゃないか。
ローズさん、あんまり気安く御婦人会を敵に回すものじゃない。
[つい笑い話のように応じて、目立つようになった喉仏を揺らす。
肌の張りと艶は女性にとって永遠の課題らしいが、
彼女は何時も、生まれたての瑞々しさを保っている。
その外見に引かれてか、やや天然気味な性質も。>>0:399]