[ ―――例え、収束が訪れたとしても。半年という、元来の調査期間を考えれば、積まれた食料はそう多くはない。少なければあと3ヶ月分。おおくても、せいぜいその倍と考えるのが妥当だろう。帰る場所のなくなった今、食料の補給は難しい。栽培するにしても、収穫の時まで持ちこたえられるとは思えない。故郷のような豊かな土壌はここにはない。彼を見つめるその一方で。キチェスとしての力を失うわけにはいかない。目をそらすことのできない現実を見る。*]