君達は知らないだろうが、私の持つ魚肉ソーセージは1種類ではない。
『七色の魚肉ソーセージ』
これを駆使して、私は日々を生き抜いているんだ。
一部、君達にも紹介しよう。これは赤色の魚肉ソーセージ。名を『欲望』という。
この魚肉ソーセージには、私の血が練り込まれている。
これを机の上に置いておけば、腹を透かした人狼が匂いにつられてやってきて、欲望に抗えず貪ってしまうという寸法だよ。試してみよう。
旅『…?』
参『手に取った!食うか!?』
旅『なあ、参』
参『うん?』
旅『これ、置いてあったぞ。参のだろう?』
参『…あ、ああ。済まない。ありがとう。』
…あー、【オキカゼは人間】だったようだね。