《規矩》
キャンキャンと鳴いてからゲシッた
空も飛べるはず
廻るルーレット置くだけで青春を費やす
スピッツが見上げる夜空にはスピカ
またたく、またたくまに、ぼくはくま
ヒカル違いじゃんって笑った帰り道、雨に降られさんざん
赤ずきんちゃん、旅の途中で死体と出会う
遠く遠く見つめることに飽きて
狼だってそんなに強くない
そろそろ夏が終わる、演繹的にも帰納的にも
終わる夏があるということ
オリンピックとポリンキーでぎりぎり踏めるけど
ポリンキーは足裏でクラッシュしてしまう
砕け散ったイエーには帰れない
自分には蚊に刺されたようなことばで、Aは危うく、Bは茫然とし、Cは死ぬ
ことばを舐めるより
ことばに舐められろ
期せずして彼岸花が首を垂れる季節のまえ