月狼国

60 【RP】流れ星を探して


ランプ屋 ダンテ


 ―――…ぅん、やはり、派手さでは還り灯に敵わないな。
 でも、私の腕も捨てたものではないじゃないか。

[片手で庇を作って、夜に灯る朱色に眼を撓める。
赤い月下美人を模した街灯は、行儀よく並んで、
ストリートを照らし、星明かりを呼ぶ。]


 今度は私が世界に灯そう。
 ……これが私に出来る、たった一つの“送り灯”だ。


[笑んで呟いた男は、悔いも未練も噛み締めて、空を仰ぐ。
きらりと、一閃、蒼い星が流れた気がした。**]

(33) momoten 2015/05/30(Sat) 22:01:05

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