あの、くしゅり!く、くすり、ばあやが!ばあや…[一気に言い募るものの、うまく喋れなくて。悔しくて、怖くて、早く早くと気持ちばかりが急いた。ぽろぽろと、両目から涙が零れ落ちる。そんなわたしに、どんな魔法をかけたのか、気付いたら涙は止まって、ちゃんとお話ができていて。それから薬屋のねぇねと一緒に家に戻ったわたしは、ばあやに薬屋さんを連れてきた旨を伝えた。薬屋ねぇねはカッサンドラっていう名前だった。綺麗な名前。お花みたい。そう思った。]