[殺気と勘違いしかけるほどの念を感じた。わっと会場が声をあげる。危機感に視線を頭上へと向ければ、迫るタライ。>>31咄嗟に反応しようとするもヒールと濡れた床に足元を取られ回避することは叶わない。振り仰ぐ際、舞台脇に光る金色を見た。……なるほど。オチの三段仕込みですか。] 私を出し抜くとは…… 彼も立派に成長したものです。[ふ、と笑みを浮かべて呟くと同時。金属音が会場に響き、衝撃が柊の脳を揺さぶった。]