《にんじん》育てたわけではないにんじんがある硬く、ごろんとしてお前さん、やけに無愛想な顔してるなここは戦い。土の記憶を流して掘り上げた手のぬくもり奪い素裸にして刻んでゆくほどに愛しさは深まって(お前さん、はるかな旅の果てによくぞここまでたどり着いてくれましたね)小さな火が彼のいのちを祝っている恨みも怒りもぜつぼうもかなしみもありませんええ、ここは戦場ですから dear毎日 お元気ですか? 私はしゃっくりが止まりませんつつがない営みの向こう側で空だけが嗚咽していた