[メリッサさんも、ニケさんも、セトさんも、こんなに苦しかったんだ。
こんなに胸が痛いんだ。時間が無いって、こんなに絶望的なんだ。
なのに、3人とも気丈に振舞っていた。]
……強い……ですね……
[私も負けない。諦めない。女は何とか扉へ向かう。
しかし、扉に邪魔をされる。この研究室の扉は二枚扉になっている。気付かずに付着してしまった薬を、この二枚扉の中で消毒する仕組みなのだ。]
ああ……!
[激しく目眩がして、二枚目の扉を出たところで、力尽きてしまった。]
……また、……何も無い所で……転んで、しまいまし……
[女は気を失った*]